膣ケアが気になるけど「サロンに行くには勇気が…」「やり方がいまいちわからない」という方のために、2回にわたり、膣ケアの基本とセルフで簡単にできる膣ケア方法を、詳しくご紹介していきます!
膣ケアはどうして必要?
最近よく耳にする膣ケアですが、そもそもどうして必要なのでしょうか?
膣に関するお悩みには以下のようなものがあります。
1、年齢による膣内の渇き
2、性行為中の痛み
3、お風呂やプールで膣に水が入る
4、膣に空気が入る
5、膣や下腹、お尻周辺の冷え/ほてり
これらのお悩みの中で1~5までに関しては、膣ケアをすることで改善がみられるかもしれません。
さらに膣ケアをすることで、尿漏れや膀胱炎の改善がみられたり、生理痛の緩和を体感するひともいます。
膣ケアってどんなことをするの?
膣のセルフケアは大きく分けて3つの工程に分かれています。
・保湿
・マッサージ
・トレーニング
膣内は女性ホルモンの影響で自浄作用があり、うるおいが保たれています。
でも年齢を重ねたり、ホルモンや過度な疲れがある場合、膣が乾燥しやすくなり自浄作用が低下してしまうんです…
そのため、膣に入れても問題のない“専用の製品”で保湿してあげることが大切といわれています。膣の渇きや性行行為中の痛みでお悩みの方にとって、保湿はとても重要なポイントです。
特にマッサージをおこなう場合は、専用オイルなどを利用して滑りをよくすることで、膣を傷つけずにケアすることも可能。
膣のマッサージは膣内の血行をよくするだけでなく、膣粘膜の弾力や柔軟性を与えるために効果的なケアです。
膣の周辺には筋肉があり、筋肉は圧かけて伸ばされると、手を離したあとに“収縮する”性質があります。つまり、マッサージをおこなうことで膣の弾力を促してくれるのですね。
そのため、膣に空気や水が入ってしまう方や膣のゆるみが気になる方にはマッサージが有効といわれています。
また、前述でお伝えした膣周辺の筋肉=骨盤底筋のトレーニングは膣を健康に保つために欠かせないケア。
骨盤底筋は膣の収縮運動にダイレクトに影響を与えているだけでなく、尿道や肛門にも影響を及ぼしています。尿漏れや膣のゆるみが気になる方には特に必要なケアと言えるでしょう。
また、骨盤底筋トレーニングは年齢を重ねる事に増える“子宮脱”という病気の予防にも!
骨盤底筋は子宮や腸などの内臓を支えている筋肉であり、この筋肉が弱くなると、子宮などが落ちてきてしまうのです。症状が酷い場合には手術しなければいけない病気ですが、日ごろのセルフケアで予防することができるのですね。
膣や骨盤底筋は見えない分、ケアを怠りがちですが、最近はオフィスワーク等で身体を動かさない若い女性も膣のゆるみが懸念されているといわれています。
でも、膣ケアサロンに行くのは勇気が…という方のために、セルフケアについて次回の投稿で詳しくお伝えします。
膣のセルフケアは可能なの?
結論からお伝えすると、膣のセルフケアは可能です。
ただし必ず以下の注意点を守る必要があります。
・肌を清潔にしてからおこなう
・リラックスした状態でおこなう
・膣に入れてもOKな専用製品を使う
膣内は人が触れられる内臓であり、とてもセンシティブな部分です。
そのためセルフケアをおこなうためには充分に注意が必要。
初めてで緊張する方もいるかもしれませんが、膣内を傷つけないようにリラックスした状態でおこないましょう。
特に大切な注意点は「膣に入れてもOKな専用製品を使う」こと。
膣内はデーデルライン桿菌と呼ばれる乳酸菌の一種のおかげで、自らを洗浄する作用があります。また、その他さまざまな菌が常駐していて、絶妙なバランスを保つことで健康を維持しているのです。
そのため、「VIO製品だから使えるかな」「赤ちゃんでも使えるオイルだから大丈夫かな」と安易な気持ちで製品を選ぶのはとても危険。
特にVIOケア製品には細菌を抑制する成分が含まれていることもあり、デーデルライン桿菌へ悪影響を与えてしまう可能性もあります。 ナチュラル成分だからといって精油や揮発性オイルは刺激が強すぎる場合も。そのため使用されている成分には注意が必要なのです。できる限り専用製品を用意して安心してケアするのがベターですね。
まとめ
今回は膣ケアがなぜ必要なのか、膣ケアの概要、注意すべきことをご紹介しました。
次回は具体的にセルフで行う膣ケア方法をご紹介しますので、是非取り入れてみてくださいね。