デリケートゾーンはトラブルが起きやすい部分。お悩みTOP3には“かゆみ”“におい”“黒ずみ”などがあげられ、多くの女性が日々ストレスを感じているようです。今回はこのお悩みTOP3の原因と、それぞれの改善方法についてご紹介します。
デリケートゾーンのお悩みTOP3
デリケートゾーンに対して、なにかしらのお悩みを抱える女性が多くいますが、特に多いお悩みTOP3には以下のようなものがあります。
・かゆみ
・におい
・黒ずみ
デリケートゾーンについて、日本ではこれまであまりケアすることが一般的ではありませんでした。でも最近では“フェムテック”などの言葉も浸透しはじめ、女性も自身のインティメイトな部分に興味をもって前向きにケアする意識が広がりつつあります。
ただし、その分ネット上には多くの間違った情報や過度な表現も…。
さらに、膣ケアとVIOケアを混同し、逆にトラブルを招いたり中には危険な情報も飛び交っているのが現実です。
正しい方法でケアをおこなうために、まずは次の項目からはそれぞれの原因について詳しく見ていきましょう。
デリケートゾーンのかゆみの原因
デリケートゾーンのお悩みの中でもとても多いのが“かゆみ”です。
皮膚にとって『かゆみ』とは『痛み』の刺激が弱まっていることを指します。つまり、“かゆみ”を放置しておけば症状が悪化して”痛み”になる可能性があるということです。
かゆみが出たら「痛くなる前のサイン」と捉え、早めのケアをすることが大切。
デリケートゾーンのかゆみの原因には以下のようなものがあります。
・入り組んで複雑な構成をしている
・上述のため垢(恥垢)や汚れが溜まりやすい
・一日中清潔を保つのが難しい
・上述のため細菌が繁殖しやすい
・常に下着や生理用品と接触し摩擦が生じている
・上述のためかぶれやすい
・肌が他の部位よりも薄く敏感
・上述のため通常のボディーソープで洗浄するのが過度な刺激となる
このようにデリケートゾーンは身体の他の部位に比べて、“かゆみ”が発生しやすい部分。 でも、デリケートゾーンの構造や下着の摩擦など、いくら努力してもどうしようもない原因も多いですね。そのため、日ごろのケアがとても重要になるのです。
デリケートゾーンのにおいの原因
デリケートゾーンのにおいは、上述でお伝えした“かゆみ”よりも「人に相談しにくい」お悩みといわれています。
パートナーとのお泊りデートだけでなく、プールや温泉などに行く際にもお悩みを抱えている女性が多いそう…
そもそもヒトのにおいの主な原因は『菌』にあります。
外気にいるさまざまな菌はもちろん、排泄時やおりものから皮膚に付着した細菌などは、デリケートゾーンのコンディションによってにおいを発生させてしまいます。
たとえば、汗のにおいについて考えてみましょう。
汗はもともと無臭の水分で、体外に放出されてすぐはにおいはありません。でも、皮膚に付着している細菌が汗と皮脂の影響で繁殖してしまい、においを発生させるのです。
下着や生理用品、タイツなどでむれやすく、常に清潔を保つのが難しいデリケートゾーンは特に、細菌=においが発生しやすい部分。
そのため小まめなケアや、細菌に有効な成分を用いることが大切と言えます。
詳しいケア方法は後ほど別項目にてお伝えします。
デリケートゾーンの黒ずみの原因
デリケートゾーンの黒ずみは必ずしも身体にとって悪いものとは限りません。
皮膚が下着や生理用品などに擦れて摩擦が生じると、その刺激に耐えるために「もっと肌を強化しなきゃ!」と、皮膚がメラニン色素を分泌することで、黒ずみが生まれます。
つまり、黒ずみとは皮膚を刺激から守るために強くなろうとする、免疫機能のような働きの一つなのです。
でも、デリケートゾーンの黒ずみは恥ずかしいという考えは根強く、できる限り薄い色でキレイに保ちたいと思う女性は多いですね。
とくにVIOケアをしている女性は黒ずみが目立ちやすく、よけいに気になるという声もよく耳にします。
先ほどもお伝えした通り、デリケートゾーンの黒ずみのほとんどの原因は、下着や生理用品による擦れが原因となることがほとんど。
かゆみが発生しやすいため、自分で掻いてしまったり、化学薬品を継続的に使用し続けたことで色素沈着してしまったケースも見受けられます。
最近ではデリケートゾーンの黒ずみを取り除くための専用コスメなどもありますが、実は一度できてしまった色素沈着は外科的手術をおこなわない限りはなかなか色を薄くすることは難しいそう…
さらに、下着や生理用品の擦れや摩擦はなかなか避けては通れない問題…
でも黒ずみを緩和したり、予防する方法がありますので次の項目で詳しくご紹介していきますね。
また、白人、黒人、アジア人によって色素沈着のできやすさが違うことをご存じですか?それを踏まえた上で輸入製品にトライしてみるのもいいかもしれません。
こちらの関連記事もぜひ併せてご参照ください。
スキンケア前に知っておきたい【白人とアジア人の肌質の違い】について
デリケートゾーンケアのお悩み改善方法
デリケートゾーンケアのお手入れ方法は大きく分けて2つあります。
一つが『洗浄』です。これはお悩みTOP3である、かゆみ、におい、黒ずみの全ての改善につながります。
かゆみやにおいの発生させる菌を、その都度キレイに洗い流すことでお悩みが緩和するだけでなく、キレイな洗浄は肌の古い角質を取り除き、ワントーン明るい肌色へと導いてくれます。
一日1、2回の洗浄ではどうしてもにおいが気になるという人は、デリケートゾーン専用のワイプもおすすめ。ただし、品質の良くないワイプは擦れや摩擦の原因となり、黒ずみを悪化させてしまうかもしれません。そのため、できるだけコットン100%のものや保湿成分が含まれているもの、またしっかりと湿っている製品などを選ぶと良いでしょう。
また、二つ目のケアである『保湿』はかゆみや黒ずみの改善にとても重要です。
肌は乾燥していると外部からの刺激に敏感になり、それだけダメージを受けやすくなります。
そのため肌がうるおった状態をキープすることで、摩擦の影響を緩和してかゆみや黒ずみの悪化を予防することができるのです。
最近では専用保湿製品の中に細菌の繁殖を抑制する成分が含まれているものあり、これらはにおいの緩和にもつながりますので、お悩みに合った製品選びをすることも大切ですね。
また、デリケートゾーンのケアをする際に簡単にマッサージをおこなうと血行促進につながります。
普段デスクワークが多かったり、スマホやテレビをみながら座ったり寝転がった体勢で過ごすことが多い人はデリケートゾーンの血行が滞りやすくなっています。
血液は酸素や栄養を運んでくる大切な役割があるため、血行が悪いとそれだけ症状の改善が遅れてしまうのです…
シャワー時にぬるめお湯で温め、保湿の際にはこすらずに指で圧をかけるようにやさしく押して血流を促すのがおすすめです。
まとめ
今回デリケートゾーンのお悩みTOP3について、改善方法も含めてお話しましたがいかがでしたでしょうか?お悩みを改善して快適ライフを過ごすために、ぜひ参考にしてみてくださいね。